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第4章 写性

｢それに、未成年だから、Shouは見ちゃだめっ｣

｢Saeだって未成年でしょ？｣

ＪＢが突っ込んでくる。

そして本は包みに入っていて中身は見えないのだが、Shouは真っ赤な顔をしていた。

｢Shou、知ってるの？｣

｢売られてはいないけど、日本でも凄く話題になってて、テレビで表紙だけ見たよ。

『学生の主張』のコンテストの話が出てるけど、おじさんが止めて、名前は出てない。

版権も日本に譲らないし、ネットや通販も禁止されてて、アメリカに来て買うしかないって…

しばらく、謎が謎を呼んで大騒ぎで、おじさんが下火になるまで機嫌悪かった。｣

｢お父様が？Shouにも?｣

｢ああ、沙絵は言ってもわからんちんだから、今回俺が行って本の話題になったら、よく言っておくようにって…
楽しみ半減、嫌な役目を背負ってきたよ。｣

｢そう、ごめんねShou、そして悪いけど、本の感想は言わないでね。｣

｢いや、成人するまで見ないよ。綺麗な芸術作品だって、テレビでも言ってたけど、やっぱり知り合いの女の子の裸は見れないよ。｣

｢あ、あ、そうだよね。｣

｢｢Saeがしおらしくなってるぞ!!｣｣

ＪＢのちゃちゃで話題は変わり、お料理を堪能した。