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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第1章 始まりのバスタオル!!
(えぇっと……醤油と……牛乳もなかったかな……。お、ホタルイカか……旨そうだ)
俺、矢作隆一は大きな通学鞄と部活道具の入ったバッグ、それに加え買い物カゴを持って近所のスーパーを練り歩いている。
俺の父親は、デザイナーを生業としていて俺が子供の頃から海外を飛び回っていた。母も父のマネージャーとして、それについていっている。
それ故、家事は自分達で行うか、両親が手配したお手伝いさんにやってもらうことになる。
今日は俺が夕食を作る当番。
俺は学校から帰る道すがら、夕飯の食材を買い集めていた。
両親が不在なことに対して、特別不便に思ったことはない。そりゃ小さい頃は、寂しいなんて思ったりもした。けれど俺ももう高校二年生にもなる。そんな時期はもうとっくに過ぎたのだ。
そんな俺ではあるがただ一つ、辟易することがあった。
「ただいまー」
買い物を終えた俺は我がにかいだて帰宅をすると、キッチンへ直行した。
キッチンは対面式で、自然とその向こうのダイニング兼リビングが視界に入る。
ダイニングとして使っている、キッチンに近い方にはテーブルと椅子がある。
そしてリビングとして使っている方には、ソファーとローテーブル、そしてテレビがある。
……リビングの方に、ヤツはいた。
「やっと帰って来たか、待ちくたびれたぞ」
俺の姉・スミレはソファーにうつ伏せで寝っ転がりながら、テレビを見ていた。
……バスタオル一枚だけを体に纏って。
「な、何してんだ! てめぇは!」
「あぁ。大学生は存外暇でね。四年生にもなると、授業はゼミくらいになる。だからさっさと帰ってきて、さっさと風呂に入りくつろいでいたところだ」
「そう言うこと聞いてるんじゃねぇ! 何だそのカッコは!」
俺はのらりくらりする姉に更に苛立ちを覚えた。
「いいから! 服を着ろ! お前の分の飯だけ作らねぇぞ!」
「ふむ、それは困るな。しかたない。夕飯に免じて聞いてやろう」
姉貴はバスタオルを巻いたまま立ち上がり、自室のある二階へ登っていった。
俺はその姿を極力視界に入れないようにしながら、買った食材を冷蔵庫へ仕舞った。
俺、矢作隆一は大きな通学鞄と部活道具の入ったバッグ、それに加え買い物カゴを持って近所のスーパーを練り歩いている。
俺の父親は、デザイナーを生業としていて俺が子供の頃から海外を飛び回っていた。母も父のマネージャーとして、それについていっている。
それ故、家事は自分達で行うか、両親が手配したお手伝いさんにやってもらうことになる。
今日は俺が夕食を作る当番。
俺は学校から帰る道すがら、夕飯の食材を買い集めていた。
両親が不在なことに対して、特別不便に思ったことはない。そりゃ小さい頃は、寂しいなんて思ったりもした。けれど俺ももう高校二年生にもなる。そんな時期はもうとっくに過ぎたのだ。
そんな俺ではあるがただ一つ、辟易することがあった。
「ただいまー」
買い物を終えた俺は我がにかいだて帰宅をすると、キッチンへ直行した。
キッチンは対面式で、自然とその向こうのダイニング兼リビングが視界に入る。
ダイニングとして使っている、キッチンに近い方にはテーブルと椅子がある。
そしてリビングとして使っている方には、ソファーとローテーブル、そしてテレビがある。
……リビングの方に、ヤツはいた。
「やっと帰って来たか、待ちくたびれたぞ」
俺の姉・スミレはソファーにうつ伏せで寝っ転がりながら、テレビを見ていた。
……バスタオル一枚だけを体に纏って。
「な、何してんだ! てめぇは!」
「あぁ。大学生は存外暇でね。四年生にもなると、授業はゼミくらいになる。だからさっさと帰ってきて、さっさと風呂に入りくつろいでいたところだ」
「そう言うこと聞いてるんじゃねぇ! 何だそのカッコは!」
俺はのらりくらりする姉に更に苛立ちを覚えた。
「いいから! 服を着ろ! お前の分の飯だけ作らねぇぞ!」
「ふむ、それは困るな。しかたない。夕飯に免じて聞いてやろう」
姉貴はバスタオルを巻いたまま立ち上がり、自室のある二階へ登っていった。
俺はその姿を極力視界に入れないようにしながら、買った食材を冷蔵庫へ仕舞った。