この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第11章 番外編 Sirena della mare profondo
しかしそれと同時に、彼は自分を呼ぶ声に返事をするために私から顔を背けた。
「……ごめんね、もう行かなきゃ。けど忘れないで。夢を叶える方法は一つじゃないんだ。だから君の方法で、夢を叶えるんだよ」
彼はそう言って自分を呼んだ人物の元へと駆けていった。
「夢を叶える方法は一つじゃない……」
残された私は、その言葉を胸の奥に染み込ませていた。


もしもお伽噺だったなら、私は何か素敵な魔法で夢を叶えていただろう。
けれど現実は、ただ虚無があるだけ。
「全く、このご時世に枕営業だなんて、随分と大胆なことをするじゃないか」
私は大理石の敷かれた部屋に鎮座する、キングサイズのベッドに押し倒されながら、心の中で目の前の太った男に『タコの化け物』とニックネームを付けた。
でっぷりした腹が、正にそんな感じだ。
下着だけを身につけたその男は、私のブラジャーの上から乱暴に胸を揉みしだく。
「っ……!!」
「まぁ確かに、こんな見事な体だ。使わないだけ損だな」
私にとって、初めての男だった。
そしてその存在は、嫌悪以外のものを私に与えなかった。
今となってはこの男がどんな風にタカシ・ヤハギと関わっているか思い出せない。
ただこの男がタカシの会社で重要な役職に就いているということだけは覚えていた。
幸か不幸か、私の両親のコネクションにタカシ・ヤハギの社員のものがあった。
それを利用して、ここまで漕ぎ着けたのだ。
「……ゃん、ん」
私はこの時まで処女(verginità)であったから、"感じる"ということがどういうことかよく分からなかった。
けれど話に聞いた知識だけで何とかその演技をしていた。
男が私のブラウスのボタンを一つずつ外す。
下卑た笑みが更に歪む。
ラズベリー色のブラジャーに包まれた白い胸が、男の前に曝される。
私は口の端から垂れる男の唾液に、いよいよもって不気味な生物の接近を感じた。
男は私の上にのし掛かると、ブラジャーを素早く取り去った。
男の視線が私の肢体に絡み付く不快感に、眉を潜めた。
けれど男は、それを別の意味に取ったらしい。
「ハンッ! 見られただけで感じてるようだな。まぁそうじゃなきゃ売春婦(Troia)になんざならんよなぁ」
男の罵倒は耐え難いものであった、
けれど今、私は堪える以外に選択肢はない。
男は私の胸を軽く叩きながら悦に入っている。
/113ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ