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ふたりの女上司、母も美少女も。
第1章 第一章 女上司の第一淫象
くるりと踵を返すと彼女は足早に歩き始めた。すでにコートを脱いで小脇に抱え、人混みの中を泳ぐように進んで行く。後ろについて歩いていると、ほとんどの男たちが振り返るのが分かる「イイ女」だ。

あらためて見てみるとシェイプしたスーツのせいもあってウエストが細く位置が高い。いつだったかジャケットを脱いでブラウス一枚になった時、スレンダーな割りに大きなカタチの良いツンと上を向いたバストだった事を思い出した。少しシャギーに流したセミロングの黒髪からは女性特有の甘ったるい香りが漂ってきて悩ましい。タイトなミニスカートにはボリューミーでカタチの良いヒップに張り付くように鋭角なフルバックのパンティラインが浮かび上がっている。ヒップの左右が小さく上下に動くのに見とれていると、いつ振り返ったのか
「何してるの!急いで!」
と睨まれていた。
「あっ、スイマセン…」
怒ったような表情の中にも上品で清楚な可愛らしさが溢れている。夕陽に照らされツンとした横顔はマックス魅力的だ。

派遣会社に僕が出している条件の中のひとつ「最寄り駅から徒歩5分」の条件通り到着した会社は表通りから一筋裏の雑居ビルの一室だった。いわゆる飲屋街で、エレベーターのフロアガイドにはガールズバーの表示もある。
「とりあえずワンクールでしたっけ?」
「 そうね、一応今日の話し次第ね。条件がいいから君のガンバリ度によっては延長もあるかもよ」
「ここだと帰りに遊んじゃいそうだなー」
「真面目にやってね!それにしても遅いわ!」
見ると5階だての最上階からエレベーターが止まったままだ。
「3階だから・・・階段で行きましょっ!」
言い終わる前から彼女は駆け上がっていた。

そのフロアにはグレイの鉄のドアが二つあり、片方だけ誰が作ったのか、とっても前衛的なロゴが小さく異彩を放っていた。「NJP」ニュージャパンプリンティングの略称だろう。小さいのも手伝って知らない人は多分読めない。
「ここよね?」
「って、知りませんよ!来たことなかったんですか!?」
「そうよ、電話でのやり取りだったから…ロゴもこんなだったかしら…」
「とりあえず入りませんか、寒くって。」
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