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shigure**
第3章 春時雨 ★

無事初仕事を終えた日。
ビールを買いにコンビニへ買いに大雨の中車を走らせた。

「すごい雨だな…」

1人でそう呟いてラジオを流す。


『現在、関東地方に爆弾低気圧が急接近しておりー…』


カーオーディオから流れる天気予報を聞き流しながらコンビニへと向かう。

コンビニへの駐車場へ入ると、軒先で雨宿りしている人を見つけた。

(あれ…?あの制服…。確かうちの…)

そう思った俺はワザとその子のいる目の前の駐車スペースに車を止めた。

車を降りてみると見たことのある顔がずぶ濡れになったスカートの裾を絞っていた。

「あれ…。君…。」

そう声をかけると女の子はフッと顔を上げた。

「あ…。天多先生…。」

もう俺の名前を覚えてくれいているんだな、と思うと教師1年目の俺は少し嬉しかった。

ふと保科さんのシャツに目を移すと、 びしょ濡れになったワイシャツからブラが透けて丸見えだった。

(どれだけの時間こんな無防備な恰好でいたんだ…)

そう思った俺は車の後部座席にブランケットがあるのを思い出し、保科さんにブランケットをかけてやった。

取り敢えず保科さんを車の中に入れた俺はコンビニに入って目的のビールをカゴに入れた。

レジに行く途中、ふとホットドリンクコーナーのミルクティーが目に入った。

俺は迷うことなくそのミルクティーをカゴへ入れてレジへと向かった。
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