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ただ、口づけに愛を込めて
第3章 (第一部) 中学生、再会
「でね!宿題教えてもらうってことで交流再開しましたー」
夏休み明け、棚藤学園箏曲部部室。
ゆるっと過ごす部活の時間は雑談の時間に等しい。

棚藤は聖明より偏差値が10以上低いものの、名の知れた進学校だ。聖明や榮成が桁違いなだけで、小学校同級生の女子の進学先では2番目の偏差値を誇る。

「数学?良かったねー。苦手科目もやる気出るんじゃない?」

箏曲部の部員は私を合わせて4人。先輩が幽霊部員化して私と未来(みく)だけになったとき、仲の良い友達2人を勧誘し入部に持ち込ませた。
その1人、佳奈は恋愛面でとても頼りになる。

「いや、結局話してばっかで問題はあんまり解いてないんだけどね」

恋バナをする私達の横で未来と、佳奈と一緒に入ったもう1人の部員、夏稀が音ゲーに熱中している。軽快にそれぞれに意思があるかの様に動く指を眺めながら、楽しげに続ける。

「それでね!小学校の友達2人とそいつでカラオケに行くことになったの」

佳奈に名前を含めて西野の個人情報になるようなことは話していない。
だからその人、とか、そいつ、などの代名詞が頻繁に使われる。

小学校の友達とは、岩橋と晶ちゃんだ。
4人とも仲が良いし良い同窓会にもなるだろう。

「良かったね。楽しんでおいでー」
「ありがとう!佳奈大好きー!」

笑顔を浮かべる私の顔にニキビはない。
夏祭りの経験を反省して検索をかけた結果、私が使っていたのは大人ニキビ用の洗顔料で、思春期ニキビには効かなかったのだ。
思春期ニキビ用の洗顔料を使い、塗り薬で退治することでニキビが激減。
一つの大きなコンプレックスが消えたことで、素直に楽しみにできた。
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