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愛欲の部屋
第1章 プロローグ
 後になって、あの男たちがみんな医者で、細心の注意を払いながら陵辱してくれたことがわかった。
 全員パイプカットをすませているから妊娠の心配もない。
 性病のチェックももちろん。
 私自身のチェックも指定された産婦人科で受けていた。
 出血の処理も完璧で、薬用のローションをたっぷり使っていたから、翌日に腫れたりすることもなかった。
 普通はこうはいかない。
 同じようなことを別のグループの男たちにされたときには、翌日に性器が腫れ上がって歩くことも出来なかった。
 これは困るので、このグループとは連絡を切った。
 医者のグループとは何度か陵辱してもらい、それなりに、浣腸以外は楽しんでいたのだけれど、トラブルが続発して、グループ自体が消えてしまった。
 そのトラブルとは、私に個人的に会ってくれと、次から次から申し込まれたことだ。
 私は男たちに陵辱されたいのであって、貴方とセックスしたいのではない。
 そう言って断ると、決まって、
「君はあんなことをしてはいけない。君を救いたいんだ。お金なら好きなだけあげるから。もう耐えられないんだ、君のあんな姿は見たくない」
 そう言われる。
 SMクラブの運営事務局に連絡して、これは困ると相談を重ねた。
 で、グループ自体が消えてしまった。
 事務局のお姉さんとはかなり仲良くなったので、私の本当の望みを言った。
「なぜ黙ってたの」
 とマジで叱られ、別のグループを紹介された。
「これも、社会的地位の高い人たちよ。女性も混じるけど、大丈夫よね」
 私は、はい、と頷いた。
 本当は、同性にそんなところを見られるのはかなり恥ずかしかったけれど。
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