この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌いじゃなかったの!?
第4章 3ページ目。
ここ最近真嶋さんに対してのこの気持ちはなんだろうか
目を見て話してもらえると嬉しくてたまらないし、姿を目で追ってしまうこともあった
衝動的にその気持ちを抑えようとしても溢れてしまう
今日のことだって、いろいろ考えてしまって眠れなかった
今まで余裕のある男だと自負していたのに、
これではまるで思春期の男子のようだ
お茶を買ってからそうこう考えているうちに5分経ってしまった
何もなかったように、いつもの自分を演じて行こう
そう意気込んで俺は元来た道を戻る
人混みの中で「待ち合わせ」と書かれた柱を見つける
時間がかかってしまったことを謝らなくては、と、早足で歩を進め柱のそばまで来た時、
そこにいるはずの真嶋さんはいなかった
いや、見えなかったのだ
そこには若い、スーツをきた3人の男たちが柱のそばにいる「誰か」を囲むようにしていた
周りを見渡しても真嶋さんはいない
じゃあ、男たちに囲まれているのは…
そう思った矢先、男たちの隙間から女性の顔が見えた