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青い残り火
第11章 第11章
明かりの漏れる三階を芽衣が指差した。

「あそこの廊下に落ちてたの。探してるかもしれないから、西崎先生に持っていってあげて。私、先に帰るね」

「あ、ちょっと芽衣っ……」

「急いでね」

芽衣は昇降口の方へ駆けて行ってしまい、一馬の手には辞典が残された。

どういうこと?

見つめても答えは出ない。階段を上りながら、彼は渋谷から聞いた三島の話を思い出した。

人物画……
辞書がモデルなのか

あり得ない事ではない。誰であろうと本当の彼女を目の当たりにしたなら、見方が百八十度変わると一馬は確信している。

神谷とはどうなってるんだよ
あの野郎……

三階に着いた一馬は奥に見える明かりへと引き寄せられていった。

まさか裸婦画なんか描いてないよな
ふっ、辞書が許すわけないか
それに、裸なら芽衣が何か言った筈だ

美術室は暗く、その奥の準備室は明るかった。
彼は、三島の描く人物画を見てみたかった。そしてそこに西崎がいるなら、先生これ落ちてたよ、と言い、二人に割り込むつもりでそっと中を覗いた。


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