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青い残り火
第13章 第13章
「二ヶ月前に交通事故でうちの病院に運ばれてきたの」

「え?」

「でも心配ないわ、少し前に退院したから」

事故?
なんで……
二ヶ月前なら、文化祭の頃だ
なんで事故なんか

まさか
まさかそんな……

「ど、どんな事故だったんですか?」

私は教師失格です、人としても

「ふらついて道路に出たところに車が来たとかなんとか。私内科だし、あまり詳しい事はわからないんだけど」

「…………」

「一時重体だったけど、付き添いの御家族の献身的な支えで……」

「家族?」

「そう、お兄さんがずっと付き添ってたって。私、その日たまたま救急外来の廊下にいたのよ。ストレッチャーで運び込まれる患者さんに、必死に呼び掛けてる人がいたの。真っ青な顔で、なんでだよ澪、死ぬな、死ぬな、って。その人がお兄さんだったみたい。ずっと気になってたから、あとで担当の同僚に様子を教えてもらってたの」

三島……

「そっかあの女性、一馬君の学校の先生だったんだ、お気の毒に……」

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