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第1章 処女の妄想

　耳年増、という言葉がある。
　処女のくせにセックスの体位にやたら詳しいとか、そんなの。
　それでいくと、私は猛烈な耳年増、年増どころか、耳老人だった。
　未成年禁止のサイトをバンバン見まくっていたし、書き込んだりもした。
　返事があると、ドキドキしながらやりとりもした。
　もちろん、危険だから、会ったりはしない。
　会おう、なんて返事が来たら、すぐに関係を切った。
　日曜の朝、生理でなければ必ず、サイトを見ながら、たっぷり時間をかけてオナニーを楽しんだ。
　見るサイトは、いわゆるSM調教もので、M女の告白コーナーを読んでいると、もうたまらなくなって、指使いも荒くなった。
　気持ちは良かったけれど、イクというのはまだわからなかった。
　縛られて犯され、何度も何度も強制的にイカされるというのに興奮した。
　自分もして欲しかった。
　もちろん、現実には嫌だろうけれど、妄想するのは自由だし、楽しい。