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第2章 見せ物
 イキまくってはいたけれど、満足は得られなかった。
 やっぱり、私の中で、男にもイッテ欲しかった。
 精液を私の中にぶちまけ、徐々に萎んで、ぬるりと抜ける、あの感触。
 私で満足してイッタんだという、何とも言えない、温かい満足。
 男の重さ。
 そういう、精神的なものが、アキナとでは得られないのだった。
 男が欲しい。
 どうしようもなく男が欲しい。
 そしてこの埋めようもない溝を埋めようと、私はアキナとの「遊び」にのめり込んだ。
 不思議なもので、男には要求できないことも、アキナには言えた。
「アナルだけ、して」
 うつ伏せになって、脚を広げ、アナルに指が入って満たされると、何とも言えない切ない気持ちになるのだった。
「そのまま」
 私はアキナの指をアナルでしっかりと味わうのだった。
 ギュッと締めると、より深く犯してくる。
 緩めると、さらに深く。
 これをずっと繰り返す。
 異物感、といえばそうなのだろうけれど、クリやヴァギナでは味わえない満足だった。
 アキナが通販で買ったアナルバイブも良かった。
 オムツ替えのような格好でアナルに入れられ、そのままショーツをはくと、抜け落ちずにずっと楽しむことが出来る。
 私はアキナをベッドに押し倒し、頭を抱いて唇を貪りながら、アナルに力を入れ、バイブの微妙な感触を楽しむのだった。
 リモコンはアキナが持っていて、強さを変えて私を楽しませてくれた。
 一時間も楽しんでいると、私はアナルで、全身を震わせながらイクのだった。
 クリでも、ヴァギナでもない、もっと深い、おだやかなイキがずっと続く。
 男とは違う、強烈な満足だった。
 こんなこと、男には求められない。
 恥ずかしすぎる。
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