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その唇に愛を
第2章 ▽ きっかけ
「ねぇ!見に行こうよ〜」
可愛い声で彩香が誘ってくる。
「そんな事言われても…」
私たち2人とも部活は土日しっかりあって
夏休みにやっとオフが重なったくらい、普段のスケジュールが合わなかった。
「大丈夫だよ〜、夕方からの試合だから!
美紅の部活いつも午前でしよ??」
試合時間を知ってるなんて、どれだけ情報収集が速いのか…
「なら、とりあえず…彩香は??」
「今のところオフ〜」
ならいけそうだ。
見に行けることが嬉しかったのは
できる限り見せないようにした、仲のいい彩香にすら。
その理由は、私の勘。
だからまだ言えない。