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その唇に愛を
第2章 ▽ きっかけ
ーーーーー試合終了
純は3ピリの途中で交代してしまったが、誰もあの活躍ぶりに文句が言えないだろう。
結果も、私たちの高校の快勝だった。
「もうそろそろ、選手たちがここで着替えるから
もし話したいやつがいたら体育館の入口で待っとけよー!」
客席で応援してたバスケ部の子が教えてくれ、私たち女子軍団は一斉に入口に移動する。
「かっこよかったね〜」
「順調にスコア決めてたし、あんまりひやひやせず見れてよかった〜」
「純くんカッコよすぎ〜♡」
「あれはまた試合出てるとこ見れるかもね!」
後半からみんな純にメロメロだ。
ーーーーー
入口で待っていると、学校のユニフォームを来た人がぞろぞろ出てくる。
先輩たちの後ろに続き、純の姿が見えた。
汗は引いていたが、まだ濡れっぱなしの髪が顔の爽やかさと相まっていた。
みんな、すぐに純の周りを囲んだため、私と彩花は純の近くに行けなかった。
「こりゃしょうがないね…」
「だね… まあ私たちも急ぎじゃないし待とうよ!」
彩花にそう言われ、2人で話して時間を潰すことにした。