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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ



と、此処で皇専務が居る事に気付き、慌てて追い掛けて来た社長に、私の方が捕まった。


皇専務は顔色も変えずに、通り過ぎて行ってしまったよ‥
でも‥もう少し話してみたかったとも思う。


とりあえず社長室に避難‥
社長室もサブルームがあるからと、一度そっちへ‥多分まだ黒崎さん達が居るんだ。



「大丈夫か嬢ちゃん?」


「はい、皇専務には捕まりましたが‥」


「居るのをすっかり失念していた、悪かったな‥
皇だ、言いたい放題じゃなかったか?」


「初めは‥
途中から話を聞いてくれましたけど‥‥」


「話を聞いた?皇が?
珍しく人を認めたようだが、嬢ちゃん何言ったんだ??」


「普通‥だと思います」


「普通な‥
とにかく、ソファーくらいしか無いが、そこに居てくれ‥
後始末は付けて来る」


そう言って、メインの社長室に戻っちゃった。




「ふう‥‥」


本当にサブルームは、ソファー1つと、着替えらしい収納ケースくらいしか置いていない。


選択的にソファーに座り、深い溜め息‥
だって終業から目まぐるしくない?



(倉原父に、黒崎さん櫻井さん皇専務‥
みんな一筋縄じゃいかない人ばかり‥‥)


あっ社長もだった‥



「はぁーー」


待つ間に、ついついソファーにコロン‥
幾ら私だって、次から次へは疲れるよ。


そんな事を思って、ソファーにコロンの横になったら、待ちが長過ぎて眠くなって来ちゃう。



「う・・・ん・・・」


誰も来ない場所だと思い、少しだけ目を閉じてみた・・・



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