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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ



「それは‥‥
そういえば嬢ちゃんが言っていたな、俺みたく反抗した時期があったと‥‥」


「それが3年前‥
付属高を中退し夜学に入り、夜は遊び歩く日々‥
薬こそやらなかったが、酒に煙草‥そして不特定多数との関係‥私との事を忘れたい、それくらいは簡単に理解出来た‥‥
そんな美紀に私は手を出す事が出来ず‥その隙にあの男が美紀を脅し‥まあ、しっかり仕返しはしたがね」


「・・お前の仕返しが一番怖いぞ?」


「それなりには‥
偶然保護した美紀は、心身共に極限状態‥
だからこそ私は本心を言った、美紀もそれに同意し今の関係がある‥‥
手放せる訳が無い、私のせいで此処まで傷付いた美紀を‥私の諦められなかった思いと共に、私は美紀を女性として愛する方を選んだ」


あの頃の真実の全て‥
私の決断不足と、私の諦められ切れない思いで、美紀を傷付けてしまった事‥
もう少し早く決断していたら、美紀が此処まで傷付く事は無かった筈だ。



「知らんところで、随分な事になっていたもんだ‥
しかし女に無縁なお前がな、此処まで1人に拘るとは‥‥」


「美紀だけだよ、私が此処まで執着したのは‥
後は知っているように、女に興味が持てないか、精々一度だけの関係‥だった筈なのにね、いい年して本気の恋をしようとは、私だとて思わなかった‥‥
だが、今のままでは居られないのも理解している、それは美紀にも言った事、それにどう決めるかは美紀次第、どの選択をしても私は美紀の味方だがね」



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