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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ



「見た目以上に頑固だからなお前は‥
一度決めたら後には引かない、嬢ちゃんの決断次第か、嬢ちゃんは何を選ぶんだろうな」


「それは私にも分からない事、美紀に好意を持つ男は私だけではないからね、どうなる事やら‥
私から言えるのは、これが全てだよ、後は朔夜叔父が知っている通り、米国留学‥MITを1年で首席卒業し、Little Witchとして世界的に有名、公私共に私には美紀が必要なのは確か‥‥」


「好意な‥遠藤か?
紀永お前もだが、遠藤も嬢ちゃんには、かなりな過保護だからな‥
良い男には好かれるようだ」


「遠藤もそうだが、米国にも1人‥
あっちも、なかなかのもの‥まあ、それは先の話‥‥
今は遠藤を呼んで、叔父の傷の手当てだよ」


美紀も相当暴れたようで、叔父の顔から首に掛けて爪らしい傷だらけ‥
あらぬ誤解を受けなければ良いのだが、叔父の事だから‥‥



「遠藤は外か?
とりあえずお前は動けそうに無いから、俺が呼んで来る」


「ああ・・」


サブルームから出て行った叔父を見て、こちらは溜め息1つ。



「まさか朔夜叔父が、美紀の引き金を引くとは‥
もう、こんな思いはして欲しくないとうのに‥‥」


相手が朔夜叔父でなければ、私は相手に対して本気で怒りを露わにしていただろう。


それだけ美紀のこのトラウマには、細心の注意を払っていたというのに、全く相変わらず叔父のトラブルメーカーは治らないらしい。



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