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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ


紀永はこうは言うけど、私は朔夜叔父様の行動に、彼奴を重ねてしまったのは確かな事。


ずっと心配してくれた、朔夜叔父様を裏切るような‥
どう‥謝れば良いの?



「・・・
とんでもない事‥しちゃった・・・」


「美紀・・・」


「一番やったら駄目な人に、あんな事してしまうなんて‥
朔夜叔父様傷だらけだったし、私‥全然直って無い・・・」


俯く私の耳に、カタンと椅子の音が聞こえた‥
そして紀永が側に来て‥‥



「朔夜叔父は怒っていたかい?
美紀の男性恐怖症の事は叔父にも話した‥心配していたよ」


「怒ってはいなかったけど、私は無我夢中で朔夜叔父様を傷付けてしまった」


「無意識の行動は誰にも止められない、本人でさえも‥
朔夜叔父の事は、美紀を煽った罰だねあれは、だからあまり思い詰めない、美紀がそうだと叔父の方も辛い‥‥分かるね?」


「それは‥‥‥」


寝ぼけいたけど、叔父様は紀永と同じような話し方をして、私が勘違いしたのが原因‥
叔父様がワザとやった事くらいは、何となく分かってる。


多分‥うんん、私は叔父様に試されたんだ‥
それに引っ掛かったのは私の方、紀永と勘違いして叔父様に抱き付いた。



「心配無い‥朔夜叔父が私や美紀を裏切る事は無いから‥
これでも、ずっと叔父と連んでやって来た、私の言う事が信じられないかい?」


「ずっと??」


「そう‥
18才の時に本社転属になった時から、私と叔父は連んでいるのだよ‥
私は外の、叔父は内の、互いの情報交換という手で、このクラスター社全てを把握して来たんだ」



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