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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ



そんなに長く朔夜叔父様と‥
だから紀永は、叔父様だけは無条件で信用しているんだ。



「・・・
紀永の言う事を信じるよ・・・」


「そう‥
まあ朔夜叔父の事だから、傷が治る頃にはケロッとして、会長室に来るだろうがね」


「・・くすっ‥
傷‥遠藤さん凄い貼り過ぎ‥‥」


「やっと笑った‥
確かにあれはやり過ぎだね、手当てした遠藤ですら笑いを堪えていたようだし、あれは分かっていて敢えてやったのではないかい?」


「もしかして‥遠藤さんの意地悪?」


「そうとも言うね‥
美紀にあんな事をした、無言の圧力かな?
遠藤も怒らせると、なかなかに怖いよ」


紀永分かっていて止めなかったんだ‥
それに、紀永まで思い出し笑い‥2人揃っての確信犯。



「後で叔父様の仕返しとか‥‥」


「さあ?
ターゲットは、私より遠藤だとは思うが‥
遠藤も叔父だけには容赦無いから、良い勝負かな」


「・・・ぷっ・・・」


「・・・
漸く本当に落ち着いたようで‥良かった美紀・・」


「紀永・・・」


優しく紀永に抱き締められて、やっと思い出した‥
紀永が握らせてくれた、ペアリングがそのままだったって事。



「これ‥返さないと‥‥」


「ああ・・
だが不安なら、持っていても良いんだよ?」


「もう大丈夫だから・・」


「そう・・・」


紀永にペアリングを返して、紀永はまたチェーンを首に掛ける‥
ずっと持っていてくれる物、そして朔夜叔父様と紀永は違うと、気付かせてくれた物・・・



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