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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ



「・・・
あまり朔夜叔父と間違えないで欲しいね‥
私は私、やはり朔夜叔父とは違う‥‥」


「紀永??」


「叔父も悪いが、美紀にそういう手出しというのが少々・・・」


えっ?えぇ!?


もしかして‥紀永の嫉妬?やきもち!?


こんなの初めて聞いた・・・



「そこまで驚かれるとは‥
私でも多少の嫉妬という言葉はあるよ、特に似ている朔夜叔父では‥‥
朔夜叔父にだけは、美紀を取られたく無いね」


「へっ?
・・・えぇー!?」


本気で驚いた私と、言ってしまってからバツが悪そうな顔をしている紀永‥
本当にこういう紀永は、なかなか見れない。



「・・・
似ているからこその不安かな、朔夜叔父ならもしかしたらと‥
だから叔父に公言したのかも知れない、美紀は私のモノだって‥ね?」


「・・・・・・紀永・・・・・・」


多分私‥耳まで真っ赤だと思う‥
紀永のこの甘い言葉にだけは弱い、もう何度も聞いているのに、毎回真っ赤になるくらい。


それだけ紀永の言葉は威力満点、紀永に恋している私には大打撃‥
本当にこの乙女心だけは、どうにもならないみたい。



「くすっ‥
困らせたかな??」


「そんな事‥‥ない‥‥‥」


つい、紀永の胸に顔を付けて、真っ赤になった恥ずかしさに耐えていると、紀永の手が私の顎を掴み上に上げられて‥‥



「・・・あっ・・・」


「美紀‥朔夜叔父に何をされたんだい??」


目の前には、多少面白がっている紀永の瞳‥
うんん、その中にある男としての瞳・・・



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