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第4章 冬

テスト期間に入った

茉莉は、ため息をついていた

高校生になってから、成績が下がっている

隣の陸を見ると、余裕そうだ

陸は、学年で1番の成績だ

お父さんの話だと、相当バカだったらしいが、相当努力したらしい

サッカーにおいても、勉強においても、努力の天才らしい。。。

毎日、かわるがわるに違う女と遊んでいるのに、いつ勉強しているんだろう？

正直、私は努力したことがない。。。

はあっ。。。


何だよ？


テスト、出来なかった。。。


勉強してないのかよ？


してる。。。


先輩とエッチなことばっかりしてるからだろ？

クスクス笑う


ちがっうわよっ。。。


動揺してるぜ？


陸は、いつ勉強してるの？

帰りは遊んでばっかりだし、塾もいってないじゃない？


はあ？

毎日、夜7時から12時まで、塾に行ってますけど？

お前みたいに遊んでばっかりじゃねえよ？

週末は兄貴に教えてもらってるしな？


え？塾、行ってたの？


行かないと、1番は無理だろ。。。？


そうなんだ。。。


何で、お前は塾行かないの？

金は、あるんだろ？


行かなくても、平気だったから。。。

考えたことない。。。


へぇ？

努力しなくても、出来るタイプね。。。

で、出来なくなって、焦りはじめた？

クスクス笑う


ハイ。。。


塾行けば？


っ。。。

考えてみる。。。

陸は、何で、そんなに勉強するの？


やりたいことをやるには、頭が良いに、こしたことはないからな？


やりたいこと、あるんだ？


あるよ。。。


何？


内緒。。。


っ。。。

ふーん？


クスクス笑う


やりたいことね。。。

正直、私にはない。。。

早く、婿を取れと何度も言われた

見合い結婚して、適当な嫁になる自分が見える。。。

陸のやりたいことは、何だろう？

ふざけた感じの陸からは、わからない

努力の天才ね。。。

頭が悪かったって、本当かな？

陸をみる限り、わからない。。。

サッカーは、今も時々してるみたいだし。。。


なんだよ？


別に。。。


そう言えば、来週、サッカーの試合があるんだ

コーチ、何か言ってた？


え？

知らない。。。


なんだよ？

何も、知らないんだ？

じゃあ、試合も来ない？


え？