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第8章 夏―2.9

っ。。。ごめん


ほら、立って？


ありがとう。。。


手を繋いで歩いて行く

私の嘘を知ったら、どうするんだろう。。。？

心が揺れる

ざわざわして、海で見た波みたいだ


テストが終わったら、夏祭りだな？


そうだね。。。


今年は、演劇だ

私達のクラスは、シンデレラ



陸、王子様なんて、出来るの？


まあ、出番は少ないよ？

茉莉は、いじわるなお姉さんだよな？


クスクス笑いながら私を見る


いじめぬいてやるわよ？


シンデレラは、璃子だ


なに、なに？


後ろからやってきた、璃子や隼人が絡んできた


シンデレラを、いじめぬいてやるわよ？


お姉さま、王子が陸だから、妬いてるの？


璃子と、じゃれ合いながら、図書館に入って行く

ふいに、腕を引っ張っられて、柱の後ろで抱きしめられる


体調、悪かったら、すぐに言えよ？


優しく、チュッとキスしている


陸。。。？


優しく手を繋いで歩いて行く


こんなに、優しくされたら、嘘を告白できない

ずっと、優しくされたい私がいる

優しく繋いで歩いて行く手を、ギュッと握る


テストが終わって、夏祭りが終わったら、デートしような？


優しく耳元で話してくる陸に、顔が赤くなる


うん。。。


手に入れられる距離にいる

でも、この距離は、契約条件が含まれている


陸の好きな人。。。


あかり


私の方が、先に出逢い、陸を知ってるのに。。。

どんな女なんだろう。。。

静かに、勉強している陸を見る


口元が上がる


っ。。。


どこが、わからない？


大丈夫。。。です


綺麗な目に見つめられると、ドキドキする


体調が悪かったら、言えよ？


心配そうに見る陸に、心がズキンズキン痛い


ありがとう。。。


勉強に集中していく


今は、テスト勉強だ。。。

同じ大学に行くには、勉強しないと、ダメだ

テストが終わったら、夏祭り

夏祭りが終わったら、デートだ

それまでには、嘘を告白できるだろうか。。。？