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好きになった人
第9章 秋ー2
もうすぐ、陸の誕生日だ

お父さんとお母さんがいない初めての誕生日。。。

陸にプレゼントを聞くと、欲しいものは何もないと言う

ただ、一緒にいてほしいと言う

お父さんが、サッカーのチケットを陸にプレゼントだと言って渡した

二人で、サッカーの試合を見に行くことにした


約束の誕生日。。。


陸との約束の場所に行くと、10分くらいして陸が現れた

あんなに笑顔だった顔が、今日は暗い。。。


陸、大丈夫?

顔色、良くないよ?


大丈夫。。。行こう?


歩いて行く陸は、変だ


陸?

行く場所、変更しない?


手をギュッと握り、陸の足を止める


え。。。?

どこに行くの?







海に行こう?



電車に揺られて、手を繋いだまま、黙って座っていた

隣の陸は、景色を見ている

電車から見える景色は、だんだん家が少なくなっていく

海につくと、陸の手を引いて歩いていく




ここよ。。。?



ここって。。。?


前に、陸のお父さんに連れて来てもらったの。。。

本当のお父さんに逢いにいけないで悩んでたら、元気をもらいに行こうって。。。

陸も、来たことあるよね?


ああ。。。懐かしいな。。。


お父さんよりも、本当のお父さんよりも、陸のお父さんは、私の気持ちを考えてくれてて、嬉しかった



陸のバカーー


無理して笑うなーー


泣きたい時は泣いてよーー



叫んでいく私を、ポカンと見ている



詩織さんのバカーー


いつも、むちゃくちゃで、振り回すだけ振り回して、勝手だよーー


いなくなるなんて、ズルい。。。


涙が流れていく

陸が、引き寄せて抱きしめてくれる


茉莉。。。?


陸から、離れて泣きながら笑いかける


ほら、陸も叫んで?

空の上に声が届くと思うよ?

手紙の返事、してないでしょう?


陸の背中を押していく


どうぞ?



母さんのバカヤローー

勝手に置いて行くなよーー

父さんまで、一緒に行くなんて。。。

バカヤローー



でも、一緒なら、寂しくないよな。。。


母さん、誕生日おめでとーー

俺を産んでくれて、ありがとーー


ははっ。。。すっきりしたな?


私に、振り向いた陸は笑いながら泣いていた






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