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好きになった人
第9章 秋ー2
誕生日は、母さんに感謝する日だって、毎年、父さんが言ってた

父さんには、お母さんが早く亡くなったから、感謝できないって言ってた

感謝できる内に、きちんと言葉を伝えろって。。。

本当にそうだよな。。。

もう、伝えたいことがあっても、伝えられない。。。


陸。。。?

そんなことは、ないと思うよ?

詩織さん、いつも、空見てたじゃない?

きっと、空の上に声が届いてるよ。。。

涙がこぼれないために、空を見てるって聞いた

空を見てたら、詩織さんの見たかった空が見えるよ、きっと。。。


お互いを抱きしめていく

優しく抱きしめられて、陸がいとおしく感じていく


今朝、宅配が届いたんだ

日本を離れる前に、二人で、プレゼントを買って予約してたみたいだ

腕時計と、オルゴールが入ってた


同じ時を刻む人と、すごせますように。。。

って書いてあった

父さんと母さんで二人で選んだって書いてあった

もう、同じ時を刻めないんだって。。。

最後の誕生日プレゼントなんだなって気付いたら。。。

堪らなく、心が空っぽになって。。。

泣いてはいけないと言い聞かせながら、待ち合わせ場所まで来た

でも、茉莉のおかげで元気になったよ

また、元気がなくなったら、ここに来ような?


そうだね。。。?

ここは、陸のお父さんと詩織さんを感じられる気がする


陸、試合、まだ間に合うよっ?

見に行こう?


クスクス笑いながら、髪を撫でてくれる


試合はもう、いいよ。。。

行きたい場所があるんだけど?


どこ?


内緒。。。

行こうぜ?


手を繋いで歩き出して行く

久しぶりに、本当に笑う陸がいる

ふざけ合いながら、歩いて行く陸の横顔に見とれてしまう。。。


ん?

何、見てるの?


っ。。。何でもないっ


歩きながら、体を引き寄せて、ふれるだけのキスをしてくる


っ。。。


顔が赤い。。。よ?

クスクス笑いながら、からかってくる


もうっ。。。

恥ずかしいじゃないっ。。。


久しぶりのキスにドキドキした

繋いでいる手をギュッと握る

陸の方は、恥ずかしくて見られない


キスするなら、ちゃんとキスして欲しい。。。


ん?


クスクス笑いながら、手を引っ張っていく

誰もいない路地で、キスしていく

優しく甘いキスが続いていく


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