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Blood of Love
第2章 10年目の約束

今までたくさんの人たちが吸血鬼に襲われてきた。
でも、吸血鬼全部がわざと殺してるわけではないこと…
最盛期というもので
命を奪ってしまうこともあるのね…
「最盛期で理性を失うと血の吸い過ぎに気付かない。
エミリア……今俺は、最盛期を迎える寸前だからまだ理性は保てる」
「……レース…」
「エミリアは分からないだろうけど
君の血の匂いは周りの人と比べて甘さが強い。
きっと16歳になった今、もっと甘さが強くなると思う」
私の血が……他の人より甘い?
そんなこと、全然知らなかった…
「…きっと、俺は押さえられなくなる。エミリア……
そばにいたら、俺はお前を殺してしまうかもしれない」
「レース…それって」
「エミリアは俺にとって何よりも大切なんだ。
……だから、そばにいちゃいけない」

