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Blood of Love
第7章 *気になること*

笑顔のままうなずく父。
とっさにルークにも話をふっちゃったけれど、嘘は言っていない。
レースに会ってることはバレてないかしら…
「…いいんだ。エミリアがどこに行ってようと今は」
「…お父様?」
父は私の頭をポンポンと優しく叩く。
どうしたんだろう。
「エミリアがどこにいようと、お父様の子に変わりはないのだから」
「…お父様?私はお父様の子よ?」
「うん、そうだね。
これからも変わらず、エミリアには笑っていてほしいよ」
すると、お父様がいきなり私をぎゅーっと抱きしめた。
私はそんな父に思わず笑ってしまう。
「変なお父様。親バカみたいよ」
「親バカでいいよ。大事な娘なんだから」
そう言って私達はまた笑う。
そんな様子を、ルークは黙ってみていた。

