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Blood of Love
第3章 願い


「は〜あ…会いたいなあ」



私の誕生日から5日後の今。


16歳になった私は王女としてのティアラを授かった。



両親もそろそろ私の見合い相手をと


パーティーやら舞踊会やら


色々忙しすぎて…



「好きなのが吸血鬼だなんて……絶対に言えないけれど」



最初から私が結婚するのはレースだけだって決めてる。


国のタブーを反しようとも、私が選ぶのはレースだけだもの。



「エミリア様、庭にいらっしゃったのですね」


「ルーク!」



ルークと呼ばれたその男は、私の専属の従者。


黒髪で背が高く、とても武に優れている。



私が生まれた時からずっとお世話をしてくれている

大切な家族みたいなもの。



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