この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Blood of Love
第3章 願い

「は〜あ…会いたいなあ」
私の誕生日から5日後の今。
16歳になった私は王女としてのティアラを授かった。
両親もそろそろ私の見合い相手をと
パーティーやら舞踊会やら
色々忙しすぎて…
「好きなのが吸血鬼だなんて……絶対に言えないけれど」
最初から私が結婚するのはレースだけだって決めてる。
国のタブーを反しようとも、私が選ぶのはレースだけだもの。
「エミリア様、庭にいらっしゃったのですね」
「ルーク!」
ルークと呼ばれたその男は、私の専属の従者。
黒髪で背が高く、とても武に優れている。
私が生まれた時からずっとお世話をしてくれている
大切な家族みたいなもの。

