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Blood of Love
第3章 願い


「いつもよりおめかししなきゃ。ドレス何色にしようかしら」


赤もいいけど、白とかミント色とかも可愛いかしら。


「あっ、髪型どうしよう。ルークが上手だからお願いしなきゃ」


編み込み?

ハーフアップとかの方がいいかしら…


私があれこれと一生懸命考えていると、隣からクスクスとレースが笑う。


「なに?どうしたの?」


「いや、エミリアが余りにも真剣に考えてるから可愛いなぁって思っただけだよ」


「もう!今日のレースはからかいすぎよ!」


「ははっ、本心だよ」


私は顔がほてるのを手で押さえながら、ぷくっと頬を膨らました。


レースって、こういうことをサラッと言っちゃうから私はドキドキされっぱなしなのよね…


「あ、エミリア。見て」


レースは野原にゴロンと転がると、上の方を指差した。


「あの雲。なんかハート型に見える」


「えっ、どれ?」


私はレースの隣に寝転んで、指差した方に目を向ける。

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