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Blood of Love
第3章 願い

「レースに会えるから、今日のパーティーだけはすごく楽しみよ」
「ああ、そうだな」
…今日のパーティーは、吸世村と人世村との合同パーティー。
とは言っても、もちろん人間からすると吸血鬼は危険そのもの。
だから、お父様とお母様と私の3人、あとルークとボディーガード数人を連れて吸世村の城に行くことになっている。
「パーティーには他の吸血鬼もくるの?」
「ああ。だけど、最盛期が終わっている、
もしくは最盛期でも理性をコントロールするのが上手い奴らしか来れないことになってるよ」
「そうなの…」
私はホッと胸を撫で下ろした。
これならきっと、襲われる心配もなさそう。
「大丈夫、何かあったら俺が守るから。
……って、最盛期手前の俺が言うセリフじゃないな」
「そんなことないわ、嬉しい。レース、大好きよ」
私はニコッと微笑んだ。
もう、パーティーが楽しみすぎて仕方がない。

