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Blood of Love
第5章 気配

パーティーで周りがガヤガヤする中、私は机に並んでいる料理を見て目をキラキラさせていた。
「すごい美味しそう〜…」
料理は所々にある机の上に乗ってあり、
最高級牛肉やら見たことないスイーツまで幅広く置いてあった。
食べたいのは山々だけど、
吸血鬼ばかり戯れてる中に1人で行くのは少し緊張する。
ルークと一緒に行こうかしら...
「今日の料理は僕が選んでシェフに作らせたものなんです」
後ろで声がして、私は振り向く。
「…! レース……王子」
「エミリア王女は料理を食べることが好きだと聞いておりましたので。
どうです?気に入った料理はありましたか?」
レース、あの時私と話したことを覚えててこの料理を…?
レースが私のためにと選んでくれたことがすごく嬉しい。
「あの…あそこにあるスイーツ、初めて見たのでどんなのかなと…」

