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Blood of Love
第5章 気配

「ああ。あれはチョコレートボールの中にたくさんの果実がはいってるんです。
一緒に食べに行きましょう」
レースが私の手を引いてデザートに向かって歩く。
たくさんの吸血鬼が道を開け、物珍しげに私達を見る。
ああ…注目あびちゃってる…
そんなのはおかいまいなしのレースは、チョコレートボールをお皿に取り入れてくれる。
「どうぞ。お姫様」
「……っ///」
私は手渡されたチョコレートボールをパクッと口に頬張る。
…ん?これは…
「すっごく美味しい…!」
中から甘酸っぱい果実が溢れ出てきて、とても濃厚なデザート。
こんなに美味しいデザートがあるなんて…
「レース王子も召し上がられては?とても美味しいですよ」
私がそういうと、レースの口角が上がった。
あらら?この顔はもしや…

