この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Blood of Love
第5章 気配

「今は薬でだいぶ抑えられてはいますが。
それでも鼻が利く吸血鬼には分かりますよ」
「…サーター。あまりエミリアを脅かすな」
「そうですね、申し訳ありません。
ですがレース様もお気をつけ下さい。最盛期が近いですから、鼻が少々敏感になりますよ」
「ああ、わかってる」
最盛期だと鼻も敏感になるのね…
ここにきてから、レースが吸血鬼だということが更に実感させられる。
「あの…サーターさんは最盛期が終わっているの?」
「はい。私は3日ほどで終わりました」
「3日!?そんなに早く終わる場合もあるのね…」
「エミリア。多分、それはサーターだけだ。
3日で終わるやつなんてそうそういないよ」
「どういうこと?」
私はレースの言ったことに首をかしげる。

