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Blood of Love
第5章 気配

「おそらく、エミリア様とレース様が2人してパーティー会場を抜けらしたので、
エミリア様のような甘い血を我々ヴェニソン家が餌にしており、
エミリア様を奪えばアランデル家の強化につながるのでは…
と思われたのではないでしょうか」
「サーターの言うことは大体当たるからな…
アランデル家は俺たちヴェニソン家を潰して自分達が王族になるためならなんでもするだろう。
エミリアを餌にするなど、ヴェニソン家がそんなことで強化を図っているはずがないのに」
「ただ、エミリア様を餌とすればアランデル家が強化するのは本当だと思いますよ。
実際、私も初めてエミリア様にお会いしました時、これほどまでの甘い香りは初めてでしたから」
サーターの言った言葉に私は驚く。
私の血ってそんなにすごいの?

