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Blood of Love
第6章 アランデルの動き

「ルーク!レースのところに行ってくるわ」
パーティーから1週間。
バタバタしていたのもなんとか落ち着いて、
パーティー以来会ってなかったレースと会う日。
結局、あれから変わったことはなかったように思うんだけど…
やっぱりあれは、レースやサーターがいうようにアランデル家の隠密だったのかしら?
「私ってレースのこと、以外と知らないことばかりだなぁ…」
髪を一つに束ねながらここ最近の出来事を思い返す。
黒い翼があることも知らなかったし、吸血鬼の内部のこともよく分からない。
…でも、もしレースといるために知らなきゃいけないことがあるなら
私は全部知った上でレースといたい。
人間と吸血鬼。
明らかに人間の方が危ないのは分かるけど
それでも、もしレースを守れる何かが私にあるのだとしたら

