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Blood of Love
第6章 アランデルの動き

「でも、大丈夫だったわ」
レースが驚いたように私を見る。
「今、レースに会ったらホッとしたの。
レースは同じ吸血鬼でも違う。
私を傷つけるような人じゃないって」
「エミリア…」
「私、やっぱりあなたじゃないとダメみたい。
もう一度言うわ。
あなたと離れるくらいなら、あなたに血を吸われて死ぬほうがよっぽどましよ」
「……っ」
再度、私の体がレースの腕に包まれる。
その勢いで、私達はその場に倒れこんだ。
「エミリア、愛してる。命をかけて君を守るよ」
「私も愛してる!」
私達は顔を見合わせ、無邪気に笑った。

