パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第6章 アランデルの動き

「よかった…エミリアに何かあったら…

こんなに早く人世村にまで現れるなんて想定外だった」



「アランデル家は…計画的な方なの？」



「ああ。でもとっくに計画してたんだな。

もしかしたら前からエミリアの存在に気づいていたのかもしれない」



私を抱きしめるレースの腕の強さが増す。




「…ごめん、エミリア」


「何でレースが謝るの。

元々私の血が甘いだけでしょう？レースは何も悪くないわ」



「それでも……



……同じ吸血鬼だから」




レースが不安そうに私の顔を見つめる。




「レース…私、さっき初めて怖いって思ったの。


レースと私はやっぱり、吸血鬼と餌だから」




「……うん」




「血を吸われても平気だって言えるのかなって。

レースを愛せるのかなって」



レースが辛そうに目をそらし、俯く。



それでも私は続けた。