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Blood of Love
第7章 *気になること*

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「お呼びでしょうか、お父様?」
私は父に呼ばれて、部屋へと入る。
日中は国の仕事をしている父だから、私を呼ぶなんて珍しいことだった。
「おお、エミリア。まぁそこに座りなさい」
「はい」
私は指定された場所に座った。
後ろにいたルークが紅茶の準備をする。
「お父様、要件は?」
「ふむ。ずいぶん前からそうだったが、お前はよく村の方へ行くことが多いな」
「ええ、まあ」
「いつも何をしに行ってるんだい?」
「え…っと」
まさかバレた…?
ニコニコした笑顔でこちらを見る父。
「た、大したことじゃないわ。
村の人とかの様子とか…あ、この間は美味しそうなパン屋さんも見つけたのよ。
ねぇルーク!」
「そうですね」
「それにっ、色々発見があって楽しいから…」

