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友達のままがいい
第4章 過去(高校生)…
高校1年の冬に。
今日も学校から離れたところから手を繋ぐ。
たわいもない話をしながら帰宅する。
「なぁ…文香…」
歯切れの悪い彼。
「…もう文香とは手を繋いで歩けない…」
突然の告白だった。
「…なんで…?」
彼は照れくさそうに笑いボソリとつぶやいた。
「うん…少し前に彼女できた…だから…」
頭の中が真っ白になった。
ずっとあり続けると思った場所が一瞬にしてなくなった。
「そう…なんだ…おめでとう」
それだけ言うのが精一杯。
そして、私はそっと手を離した。
その日から私は笑わなくなった。
いや…いつも通り笑顔でいるけれど中身がなくなった。
いつわりの笑顔で毎日をやり過ごす。
次第にそれも疲れ、本当に笑わなくなった。
最初のころは、みんな気にしてくれていた。
だけど時間がたつにつれ誰も気にしなくなる。
そして私は一人になる。
そんな私に彼は気が付かない。
彼女と楽しくやっていて、私の変化に気が付きさえしない。
また、彼の視界から私は消えた。
あ~…あの時と同じだ…
と中学2年の夏頃を思い出す。
今回違うのは彼が彼女のクラスに行くことだった。
だから2人が仲良くやっている姿をみせつけられることはなかった。
それでも、たまに二人の姿を見かけると胸が痛くなる。
学校に行くのが苦痛になってくる。
今日も学校から離れたところから手を繋ぐ。
たわいもない話をしながら帰宅する。
「なぁ…文香…」
歯切れの悪い彼。
「…もう文香とは手を繋いで歩けない…」
突然の告白だった。
「…なんで…?」
彼は照れくさそうに笑いボソリとつぶやいた。
「うん…少し前に彼女できた…だから…」
頭の中が真っ白になった。
ずっとあり続けると思った場所が一瞬にしてなくなった。
「そう…なんだ…おめでとう」
それだけ言うのが精一杯。
そして、私はそっと手を離した。
その日から私は笑わなくなった。
いや…いつも通り笑顔でいるけれど中身がなくなった。
いつわりの笑顔で毎日をやり過ごす。
次第にそれも疲れ、本当に笑わなくなった。
最初のころは、みんな気にしてくれていた。
だけど時間がたつにつれ誰も気にしなくなる。
そして私は一人になる。
そんな私に彼は気が付かない。
彼女と楽しくやっていて、私の変化に気が付きさえしない。
また、彼の視界から私は消えた。
あ~…あの時と同じだ…
と中学2年の夏頃を思い出す。
今回違うのは彼が彼女のクラスに行くことだった。
だから2人が仲良くやっている姿をみせつけられることはなかった。
それでも、たまに二人の姿を見かけると胸が痛くなる。
学校に行くのが苦痛になってくる。