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友達のままがいい
第4章 過去(高校生)…
スカートから手を出してベッドに押し倒される。
上から私を覗き込み、顔を近づけてくる。
甘いキスをされると思い瞳を閉じる。
だけど、カレが私にしたキスは荒々しかった。
両手で頭を固定され、強引に舌を絡められ息もできないほど激しく貪られる。
片手をはずし痛いほど胸を鷲掴みされる。
快感とは程遠い。
それ以上に恐怖を感じた。
怖いと思った。
私は必死で抵抗した。
しかし、男の力に勝てるわけもない。
私の両手はカレの手によって頭の上で拘束されて抵抗できなくなる。

「…お願い…やめて…」

泣いてお願いしても今の彼の耳には届かない。
それよりカレの行動はエスカレートしていく。
最初は優しく舌で転がしていた乳首も、私の懇願と共に激しくなる。
甘噛みが徐々に力が入り痛みに変わる。


「…痛い…もう…やだ……誰か…助けて…」

力なくつぶやく。
その声にカレの動きが止まる。
顔を上げ私の瞳をみつめてくる。
手は固定されたまま…動けない

「あいつに助けにきてもらいたんだ」

カレの瞳が嫉妬に燃えあがる。

「…っちが…う」

「違わないよね…?楽しそうに話してたよ、僕が来たのも気が付かないくらいにね…彼女と別れたって言うし…もう僕は用済み?」

いつもの穏やかな口調で語る。
だけどとても悲しそうに聞こえた。

「…ち…がう…」

涙が止まらない。

「じゃあ、なんで泣くの??うちに来たらこうなること分かってたでしょう?…何もないと思ってた??…拒むってことはそういうことだよね」

「…ち…がう…」

止まることを知らない涙を見てカレの手が緩み解放される。

「…もう帰って…これ以上一緒にいたら酷いことしそうだから…冷静でいられるうちに帰って」

私から離れ部屋を出る。
起き上がることもできずに声を出して泣く。



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