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友達のままがいい
第4章 過去(高校生)…
「…何もしないから…抱きしめていい?」
カレが私の手を握りしめながら聞いてくる。
私は、コクリと頷く。
私を優しく抱きしめてくれた。
それだけで涙が溢れ出して止まらない。
「…ごめん…あいつと楽しそうに話をしているのを見て嫉妬した。あ~…文香はまだこいつのこと忘れてないんだなって思ったら、むかついた。…情けないね…ただ一緒にいるのを見ただけなのに。ずっと何かを言いたそうなのも感じてた。けど、こんな嫉妬してる顔見せられないと思った。…けど、帰り際の文香の顔見てたまらなく抱きたいと思ったんだ。酷いことしようとは全然思ってなかった…それなのに拒否られて…気にしてるのは僕の方だよね…文香…ごめんね。」
「…うん…」
それだけ言うのが精一杯だった。
その日は、それ以上の事は何もなくただ抱き合ったまま時間を過ごした
カレが私の手を握りしめながら聞いてくる。
私は、コクリと頷く。
私を優しく抱きしめてくれた。
それだけで涙が溢れ出して止まらない。
「…ごめん…あいつと楽しそうに話をしているのを見て嫉妬した。あ~…文香はまだこいつのこと忘れてないんだなって思ったら、むかついた。…情けないね…ただ一緒にいるのを見ただけなのに。ずっと何かを言いたそうなのも感じてた。けど、こんな嫉妬してる顔見せられないと思った。…けど、帰り際の文香の顔見てたまらなく抱きたいと思ったんだ。酷いことしようとは全然思ってなかった…それなのに拒否られて…気にしてるのは僕の方だよね…文香…ごめんね。」
「…うん…」
それだけ言うのが精一杯だった。
その日は、それ以上の事は何もなくただ抱き合ったまま時間を過ごした