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友達のままがいい
第5章 未来…
何も分からず硬直している私に彼はそっと耳元で囁く。

「好きだよ…文香」

おもいもよらない言葉

「ずっと好きだった…他の奴とつきあっててもずっとお前だけを見てた…」

一瞬抱き付く腕に力がこもる。

「お前が俺と友達でいたいのは分かってる…恋愛感情がないのも分かってる…けど俺はお前が欲しい…」

私は何も答えない…答えられない。

「なぁ、俺…このままじゃつらい…だから文香。お前が決めて。…俺の想いを受け止められないならそう言って。このまま出ていくから。そうじゃなかったら…俺のものになって…」

彼の腕からは緊張なのか震えてるのが伝わってくる。
本気なんだと伝わる。
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