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友達のままがいい
第5章 未来…
私は彼の腕の中で体の向きを変え、彼の胸に顔を埋める。
そして小さい声でつぶやく。

「則孝…抱いて…」

彼は何も言わない。

「抱いて…ほしい」

「…ありがとう…でも無理しなくていいから…ちゃんと待つから」

頭を軽くたたかれ子供扱いされる。
それが彼の優しさだと分かっていてもたまらなく寂しくなる。
私が彼にどうしようもなく感じているのを知ってほしかった。

「無理してない…則孝が私に感じてくれてるように…私も則孝に感じてる…今…ものすごく…抱かれた…い…」

自分で言っていてだんだんと恥ずかしくなる。
たぶん、一生に一度の大告白。
もう二度とはない…きっと…

彼は何も答えない。
これだけ言っても彼は何もしてこない。
私はこの抑えられない疼きを彼の腕の中で我慢できるか自信がない…

「お前…ばか…」

ぼそっと彼がつぶやく。

「人が必死に我慢してるのに…」

胸から私を話し、私の瞳を見て言う。

「手加減できないよ…途中でやめたりできないけど…それでもいいの??」

彼の言葉に、コクリとうなずく。

「分かった…ありがとう…」
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