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友達のままがいい
第2章 現在…
完全に潰れた則孝を連れて帰るの一苦労だった。
普通だったらタクシーに押し込んで知らぬ顔できるのだけど、今日に限ってそうはいかなくなった。
いきなり「家の鍵がない」と言い出したからだ。
あらゆる場所を探してみても鍵が見つかることはなかった。
ホテルに押し込むにしても何故か空室がない。
かといって、ラブホに行く勇気もなく。
最後に決断したのが自分の家に連れて行くことだった。
タクシーで20分程にある我が家。
何度か家に呼んだことはあるが泊まらせたことなんてない。
というか、男の人を泊まらせたこともない。
なのに、いきなり則孝を泊まらせる。
私にはハードルが高すぎる。
ドキドキしすぎて死んでしまうかもしれない。とか真剣に悩んだりもしてしまう。

まだ飲みたいという則孝の要望を聞き、コンビニでお酒とおつまみと軽食を買って家に行く。
あまり物を持たない私の部屋は殺風景。
必要最低限のものしかない。
ベットとコタツとTVとパソコン
本当に何もない
だけど、コタツは大好き。
則孝もコタツが大好きだった。
今の家にはないらしく、家に上がるなりコタツにもぐりこむ。
スイッチ入れていないコタツは暖かくないと思うんだけど。
と思いながらコタツのスイッチとエアコンのスイッチを入れる。
買って来たビールを一人飲みだす。

「私も飲んでないとやってやれないよ」

彼女と別れてこんなに落ち込んでいる彼を見るのは初めてだった。
いつもは愚痴聞いて飲んで笑って帰る頃には元気になっていた。
だけど、今日は違った。
いつもより早いピッチで強いお酒を飲む。
1時間もしないうちに許容範囲を超えていた。
何度も「味方でいろよ」言う
いったい元カノと何があったのか。
最後まで話すことはなかった。
私も聞きたいとは思わない。
彼の口から他の女の話など聞きたくなかった。
彼女と別れてホットしている自分がいた。
悲しんでいる彼を見てもそれは変らなかった。
嫌な女だ!
と自分でも分かっている。
それでも、思わずにはいられない。
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