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僕とヤンデレ幼馴染
第1章 馴れ初め
「・・・和臣、和臣ったら!!」

「う、うん。あれ、アヤメ・・・?」

「おはよ、和臣・・・」

寝ぼけ眼を擦りつつも起き上がった青年が自分の名前を呼び続けていた女の子へと顔を向けると彼女はニッコリと微笑んでそれに応える。

「やっと起きたのね和臣。もう朝六時だよ?」

「・・・そっか」

その言葉に漸くモゾモゾと布団の中から這い出ると和臣は立ち上がり、パジャマから制服に着替えようとしてふと立ち止まる。

「・・・ところでさぁ、アヤメさん。どうして貴女は此処に居るのかな?」

「どうしてって。だって夫を起こすのは妻の努めだもん」

「・・・そっか」

そうですか、と繰り返し頷きつつも和臣は着替えを始めるモノの正直もう慣れっこだ、この幼馴染にして恋人であり、尚且つ両親公認の少女に不法侵入をされる、なんて言うのは。

因みに彼女はその名を石動 アヤメと言い今年で十六歳になる、この街で一番大きくて歴史のある石動道場の一人娘であり、正当後継者であった。

その父にして現総師範の石動 道三、及びその妻(つまりはアヤメの母)にして薙刀師範代の石動 勝代の薫陶を受けた彼女の体は引き締まっており、色白で華奢な上に全体的にこじんまりとしていたモノの俊敏性と柔軟性とに、恐ろしい程に富んでいた。

「はぁっ!!」

泣き虫だった為に小さな頃からその道場に通っていた和臣は、何度かそんな彼女の試合を見たことがあったが確かにその強さは本物であり、それはまだ子供の彼にも"アヤメって本当に強いな"とハッキリと感じ取れる程だった、何しろ良く見ているにも関わらずに飛び込みや打ち込みの瞬間が知覚出来ずに気が付いた時にはもう、勝負が決まってしまっているのだ。

まだ小学生の頃から高等部の面々に混じって稽古を行っていた彼女はだから、中学校に上がる頃には既に大人も含めて周辺の市町村では太刀打ち出来る者が居ない程であり、誰ともなく"剣道小町"の異名を付けられる様になったのだ。
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