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僕とヤンデレ幼馴染
第4章 本当のティアーズ
東京見物を粗方終えて家に帰る道すがら、少女は歩いている時も電車に乗っている時もその身長146cmの白くて華奢な体を和臣の逞しい肉体に預けたまま、腕に腕を絡めてずっと無言で過ごしていたが別段、彼女は傷付いていたのではなくて昔の事に思いを馳せていた。

小さな頃の和臣は大人しい性質であった為に虐められはしなかったモノのやはり数名の男子達から弄られており、その度にアヤメが守ってやっていたのだが実際に話してみると彼はとても暖かみのある少年であり、また物知りでもあった。

その上体力も有って遠くまで走って買い物に行ったり、また自転車で彼方此方を巡ったりしていたのであるが、一方で当時のアヤメはお転婆気質で気も強く、また遊ぶ際もどちらかと言えば外を駆けずり回る少女であったから自然、和臣とも良く遊ぶ様になり二人でおままごとをしたり隣町まで冒険をしたり、駄菓子屋でお菓子を買って食べたりと実に様々な事をして過ごしていたのだ。

しかし大抵は彼女が少年を誘う事の方が多かったモノの時折、逆に彼の方からアヤメの手を取って新しい遊び場や公園へと連れて行ってくれたり、また坂本の家で新作のアニメを見せてくれたりもしたのだが自分の知らない知識や世界を教えてくれる和臣に少女は徐々に心惹かれて行き、それと同時に不思議な心地好さと言うか安らぎの様なモノを感じ始める。

彼と遊んでいると自分でも信じられない位にテンションが上がるしそれにほんの少し意識を向けただけでドキドキが止まらなくなるモノのそれが恋であり、愛であると気付いた時、彼女は喜びに打ち震えた、とても幸せな事だと思ったのであるがしかし、同時に少女は思い知る事になるのである、この少年の持つ凄まじい迄の逞しさと力強さと、そして猛々しさを。

何かあると真っ先に駆け付けてくれて彼女を助け、しっかりと抱き締めてくれたのだが普段は何も知りません、等と言う顔をしていながらその実、とんでもない程に勇敢で無鉄砲で、でも滅茶苦茶優しい彼にアヤメはすっかりメロメロになってしまい、自分でもどうにもならない位に好きで好きで堪らなくなってしまった。
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