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淳、光と闇
第7章 小さな命 武への愛
食堂を出た二人は

病院の正面玄関へ向かった。

既に外来は終っていて

人の通りは少なく

通りいく人は

面会者だけになっていた。


二人はしっかりと手を繋ぎ

正面玄関に設置してある

エアーカーテンの前に立った。

「お姉ちゃん…
俺…ここから…出たい…」

「駄目よ…武…
まだ抵抗力がないから…
出たらすぐに病気に
掛かってしまうわよ。」

「それでも…出たい…
お姉ちゃん、俺…
もう一度…
外へ出たいんだ。」

「出れるわよ…
必ずね…」

「その言葉…
信じて良いの?」

武は淳の目を真剣に見ている。

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