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淳、光と闇
第9章 淳、屈辱の夜
孤独だった淳の心に

少しだけ花のつぼみが膨らんでいった。


「なぁ、由美君…」

「何です?旦那様…」

「もし、雄二君が淳ちゃんを
射止めたら…淳ちゃんは
わしのところへは来てくれなくなるだろうか?」

「それは旦那様次第ですよ?」

「わしは…そんなに…
悪いことはしていないが…」

「では胸をお張りになられてくださいな。」

「むぅぅ…」

「寂しいですか?」

「何となく…な…」

「ふふふ…
すっかり父親気分ですね?」

「まぁな。
今では淳ちゃんが心配で
ならないのだよ。」

「良い事ですわ。」

「そうか…」

省吾と由美は中庭に咲く花達を見ながら

淳の行く末を案じていた。

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