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淳、光と闇
第11章 片羽の天使
淳が雄二と付き合いだしてからも

淳が多忙には変わりなかった。

雄二は休みごとに淳に会いたかったが

今は自分も修行の身と我慢するところは

我慢し続けた。

省吾はそんな雄二を遠くから見ていた。

「あの若者は…
年齢的には彼女と一緒にいたい年齢だ。
しかし、雄二は必死で耐えている。
淳ちゃんとは毎日でも一緒に居たいだろうに…
しかし、自らの罪を償い更正する為に
必死で会いたいと言う感情を押さえ込んでいる。
その意志の強さは十分評価に値する。

正志、雄二の奉公の年季が明けたなら…
それまで立派に更正したならば…
身の立つようにしてやれ…」

「は!!旦那様!!」

そんな事を知らずに雄二は自らが

招いた淳への償いと己の罪の償いを

必死になって行っていた。
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