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淳、光と闇
第11章 片羽の天使
そんな雄二を由美は

「淳ちゃんに会いたいだろうに…」

と涙さえ浮かべた。

「正志、たまには雄二君に
お休みを与えて…
淳さんと一緒にいられる時間を
作りなさい…」

「は!!由美様。
旦那様にもその様に
仰せつかっております。」

「頼んだわよ…
あの青年は…
真面目すぎるのです。
しかし、その真面目さが
いずれは大きな財産となります。
たまには褒美を取らすのも良いでしょう。」

「は!!かしこまりましてございます!!」

一方、淳も必死で働いていた。

少し休むと雄二の事が頭に浮かぶ。

「会いたい…」

その想いを必死で堪えて淳は

仕事に没頭した。

看護師と施設の教師。

「淳ちゃん、たまには
休まないと駄目よ?」

ゆりに言われても

「うん、休むから…」

それしか答えない。
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