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淳、光と闇
第15章 淳とレッドスコルピオン
事実を言えばまた皆が心配する。

「言えないの?」

「そ、それは…あの…」

「言いなさい!!
これは大事な事なんだから…」

物凄い表情で優子は淳を睨んだ。

「は、はい!!」

淳は昨日の事を優子に話した。

「そう…」

優子はそれだけ言って

「淳ちゃん、その女性は…
目の下にほくろ…なかった?」

「はい、ありました…」

「それで右手…小指あった?」

「いえ…なかったのです。
それでよく覚えています。」

「そう…」

優子は今度は悲しい表情になった。

「主任、さっきから…
どうしたんです?」

「淳ちゃん?」

「は、はい!!」

「そのコート…
二度と…着てはいけませんよ?
分りましたか?」

「へ??何故です??」

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